株式会社日立産機システムの中条事業所は、日本海に面した松林の中にある最新鋭の工場です。環境に配慮した製品づくりに努め、開発から設計、製造、メンテナンスまで一貫して行っています。

今回は、変圧器の設計を担当する入社7年目の傳刀 駿之介さんと、採用関係を担当する入社5年目の須貝 光太郎さんのお二人に、仕事の魅力や同社ならではの働きやすさ、行き届いた福利厚生などについてお聞きしました。

ものづくりの上流で幅広い業務をカバー

傳刀さんは新潟大学のアメリカンフットボール部出身。卒業後、一度は山形県の企業に就職しました。卒業後もOBコーチとして、毎週末のように練習に参加するうちに、「だったら新潟の会社に転職しよう」と決意し、給与や福利厚生が充実していた同社に入りました。

担当するのは電力会社向けの柱上変圧器の設計です。「柱上変圧器とは、ビルや家など建物に電気を配るための機器。電柱の上に乗っている丸いバケツのようなものがそれです。電力会社からの仕様書をもとに図面を作成し、試作を繰り返しながら、求められたスペックを実現するのが私たちの仕事です」。

設計はものづくりの上流にあるため、全体を管理するに等しい役割を担い、幅広い業務をカバーしています。
「試作を流す前に関係者を集めてレビューを行い、現場での生産性を意識しながら一つずつ課題をクリアして量産化につなげます。また、製品づくりの収益管理も仕事のうち。コストを抑えるために材料を変えたり、節約できそうな設計に変更したりと様々に工夫しています」と傳刀さん。自分の実績も電力グループの業績も、数字で明確に把握できるのは面白みの一つだと話します。

「それまで銅とアルミでつくっていた製品を全てアルミにする開発を担当し、大幅なコストダウンを実現したことがあります。それが入社後初めて、最初から最後までメインで携わった製品。先輩の補助として積み重ねてきた経験を活かすことができ、やってよかったと心から思いました」。

自慢の省エネ製品をもっと普及させたい

製造、品質保証、調達など、他部署とのやりとりが多いのも設計部の特徴です。傳刀さんが心がけているのは、電話やメールに加え、できるだけ対面で話すこと。「それを重ねて人間関係を築くことにより、困ったときに『なんとかできないですかねぇ』と相談できるし、力になってもらえる。こういったコミュニケーションは、学生時代の経験が活きていると思います（笑）」。


緑豊かな中条営業所は、環境に配慮した製品づくりに注力しています。「省エネは他社と比較したときの圧倒的な優位点で、待機電力が極めて低いアモルファス合金を使用したアモルファス変圧器と、そこへ更に環境に優しい大豆油を使った『アモルファス奏（かなで）』シリーズは当社の強みです。このような省エネ製品を、電力向けにもっと普及させることが目標の一つです」と傳刀さん。

また、日立グループ内でのコラボレーションが加速している点にも注目しています。

「把握できないくらい多くのグループ会社があるのですが、一部では横断的なコミュニティやセミナーを立ち上げ、オンラインで交流を始めています。それぞれの商品やソリューションを知ることで新しいアイデアが生まれたりと、様々な可能性が広がる良い取り組みだと思います」。

日立グループならではのスケールメリットを活かした展開に、未来への期待も高まります。

ハイブリッドワークの実現を通して若手社員のロールモデルに

「フレキシブルな働き方ができるのは当社の魅力。まだ子どもが小さくて妻も妊娠中のため、上司に相談したうえで週2～3日は在宅勤務をしています。大手グループということもあり、ウェルビーイングの実現に前向きなのは大きなメリットですね」と傳刀さん。ハイブリッドワークをうまく活用し、これから入社する若手社員のロールモデルになることを目指しています。

そんな傳刀さんを「育休取得や在宅勤務を率先して行い、エンジニアとしてのキャリアを積みながらプライベートも充実させている頼もしい存在」と語るのは総務部の須貝さん。自身も傳刀さんと同様に、転職して同社へ。その決め手となったのは、安定した収入と行き届いた福利厚生でした。
「繁忙期の残業や休日出勤等もあり、なかなか男性の育児休暇や在宅勤務の浸透が進まない状況も有りますが、福利厚生プランをはじめ、日立グループ内の保険会社によるお得な団体保険制度、ポイント制により健康増進を促す健康保険組合との連携した制度など、挙げればキリがないくらいの安心材料がそろうのは当社の強みです」。

総務の仕事は「従業員が業務に集中できるような環境をつくること」と話す須貝さん。労務管理や人事異動などの業務に携わっていますが、メインは採用です。担当者として就活生に伝えたいことは何でしょう。

「企業に対して、当たり障りのないことは聞きやすいけれど、そうじゃないことは聞きづらいというのはよく分かります。でも勇気を出して、どんなことでも遠慮なく聞いてください。私たちはそれによって何らかの判断を下すことはありませんし、むしろミスマッチを生まないためにも有効なやりとりだと思っています。皆さんの不安を少しでも解消できるよう、一つひとつ丁寧にお答えします」。

ミスマッチを未然に防ぐことが第一と話す須貝さん。イメージとのギャップを感じることなく入社を検討してもらえるように、常に最善を尽くしています。