新潟市中央区に本社を構える東光商事株式会社。1933年の創業以来安定した経営で成長を続け、昨年90周年を迎えました。現在は不動産事業と金融事業の二つの柱を持ち、本社の他、札幌、仙台、東京、大阪にも拠点を構えています。

今回お話をお聞きしたのは、新潟本社で人事課に所属する宮 敦生さんと、東京オフィスで不動産部に所属する笹川 隆矢さん。同期入社のお二人ですが、なんと小学生の時に同じサッカーチームに所属していたそうです。そんな関係性もあり、終始明るい雰囲気の中で取材が進行いたしました。

堅実な事業とフランクな環境

まずは、お二人の業務内容についてお聞かせください。

宮さん
現在は採用活動と人事事務業務に従事しています。就活生に向けた会社説明会やインターンシップの企画運営などの採用関係に携わっています。また、借上社宅の管理や入退去の手続き、各種手当申請の処理など、自社で働く人たちのサポートを行っています。

笹川さん
中古マンションの買取・再販業務に従事しています。マンションを買い取った後にリフォーム工事を施し、再度販売する事業です。主に、お取引先である不動産会社様へのご挨拶、物件に関する情報の収集を行い、候補となる物件については買取に関する査定も行います。買取の判断について本社で稟議を通す場合もありますが、基本的には担当者の意見が大きく反映されます。稟議が通れば購入の意思を示し、買取手続へと移ります。

ありがとうございます。1日の業務の流れはどのようなものでしょうか。

宮さん
コーポレート部門ですので、本社内の事務作業がメインです。現在は、新卒採用関係の業務とその他の事務作業と半分ずつくらいの割合で取り組んでいます。一例ですが、午前はメールチェック、社員からのワークフロー処理や社宅管理などの事務作業、午後に会社説明会運営などの採用関係を行っています。
残業はほとんどありません。あった時は、新入社員研修の準備や借上社宅、新卒採用など様々な業務が重なったタイミングでした。

笹川さん
私の1日は、9時に出勤、その後9時半から10時頃に外周りへ出て、業者様への訪問や、買取物件の調査を行います。16時から16時半に戻ってきて査定業務や書類整理を行い、定時である18時になったら帰宅しています。
業者様は火曜・水曜日にお休みの場合が多いです。他業務との兼合いによるので、必ずではないですが、月曜・木曜・金曜日は先ほど話したようなスケジュールになることが多いです。訪問は1件5～20分間程度で、午前中に3件から４件、午後に5件から6件回るので、1日に8件から10件ほどですね。火曜・水曜日はオフィス内での業務、中でも査定業務をメインに行っています。簡易的な査定であっても1時間、お客様に提示する場合は、2時間くらいかかる業務なので、外出のない日はこれに時間を割くことが多いです。その他にも、契約となった物件の決済業務も行います。
私も基本的には残業はありませんが、3月、9月といった繁忙期は、契約書類の作成に時間がかかるため、残業となる場合もあります。

ありがとうございます。お二人が共に挙げている、残業がほとんどないという点は魅力的ですね。
お二人は現在、オフィス、部署共に異なる環境で働いていますが、それぞれの雰囲気はいかがでしょうか？

宮さん
私の部署は、ベテランの方と私のような若手で構成されています。先輩社員の方達が話しやすい話題や雰囲気を作ってくれているので雑談などの会話をしやすいと思います。業務上、社員間でのコミュニケーションが多くなるため、もちろん仕事に関する話をすることも多いです。

笹川さん
私の部署も、雑談はありますね。時にはボケとツッコミが入ることもあります。ただ、仕事とプライベートは分けている社員が多い印象を受けます。
部署は私含め6人体制で、ベテランの方が2人、私の他に20代が1人、新入社員が2人です。ベテランの方達がツッコミを入れてくれることもあるので、とても話しやすい環境です。仕事に関してはメリハリがあって、わからないことはなんでも教えてくれますし、間違っていることはしっかりと指摘してくれます。一緒に営業を回っていた時は、とてもフランクに接していただけたので、ベテランというよりも、年の離れていない先輩と話している感覚でした。ただ、私も東京オフィスに来てからは年数が浅いので、ベテラン同士の会話がわからないときもありますね。

ベテランの方がフランクに接してくれるのは嬉しいですね。雑談もある明るい環境の中で、メリハリをもって楽しく働けそうです。

人生の選択に関わるやりがいと難しさ

お二人のお仕事に対する考え方、向き合い方についてお聞きします。やりがいを感じるのはどのような場面でしょうか？

笹川さん
私は中古マンションの買取と再販に携わっていますが、購入したお客様に物件を引き渡す時にお客様が笑顔になってくれると、リフォームや販売活動を頑張ってきて良かったな、と思います。
印象に残っているのは、仙台のオフィスにいた時のお客様です。自分が初めて手がけた物件で、販売にも手こずって、上司に相談しながら進めていました。「本当に決まるのかな…売れるのかな…」という不安でいっぱいでしたが、繋がりのある業者様がお客様を引っ張ってきてくれて、無事に成約になりました。今までの苦労が報われた！という達成感と喜びが大きかったですね。

宮さん
私は今の部署に来てからは月日が浅いので、金融部門にいた時の経験になります。つなぎ融資という商品に携わっており、お客様が住宅を建てる際、住宅ローンが融資されるまでの期間に発生する費用を賄うためのものです。つなぎ融資は土地購入費や建築費をご融資することによりお客様は家づくりを進められる、施工会社は建築を進められる、銀行は住宅ローンが売れる、弊社は利息をもらえる、というwin-winの関係を築けるんです。この様な人の役に立てる関係性がやりがいに感じます。また、家を建てるという人生の一大イベントに関わる中で、お客様から感謝の言葉を頂けると嬉しいですね。

不動産や金融商品を通じて、お客様の人生に関わることが出来る、そして感謝をもらうことが出来るというのは、とても素敵なことですね。良い物件を見つけたい、お金の工面をしてほしい、といったお客様の求めに応じられるのは、とてもやりがいを感じられそうです。
逆に難しいと感じること、苦労することはどのようなことでしょうか？

笹川さん
担当している物件が売れ残っている時です。気持ちに負担がかかりますね。どうやったら売れるのか？ということを色々と考えて、販売活動を促進するエリアを工夫したり、実績のある業者様にお願いしたりしますが、苦労することも多いです。

宮さん
基本的な部分ではありますが、相手が理解しやすく柔軟に説明することが難しく感じます。難しい単語などを嚙み砕いて話すことはもちろんですが、相手がどんな立場かなどを踏まえた説明は常に難しく感じます。特に金融は動く金額が大きく、説明不足はトラブルや相手に不信感・警戒心を与えてしまうので気を付けていました。

やはり、大きなお金が動く場面に関わるので、気持ちの面での苦労が多いんですね。お客様の人生に与える影響が大きいが故の難しさ、やりがいの裏返しとも言えそうです。
お二人がお仕事において大切にされていることについてお聞かせください。

宮さん
私は視野を広く持つことを意識して、仕事の進め方や部署全体を客観的に見ることが大切だと考えています。特に他の社員がどんな仕事をしているかを見ることが、いずれ自分自身にプラスになると思います。そのためだれがどんな仕事を抱えているのか、意識的に見るようにしています。

笹川さん
恥を捨てる、配慮は捨てない、ということです。入社して間もないころは、電話を取る時や業者様に挨拶に行くときにとても緊張して、会話に詰まってしまうことも多々ありました。
その状況を乗り越えるために、恥は捨てる、とりあえずアタックしてみる、という意識を心掛けています。今でも初めての業者様に合う時は恥ずかしさもありますが、覚悟を決めると勇気が湧いてきますね。
配慮を捨てるな、というのは、仙台オフィスにいた頃に先輩に言われた言葉です。「お客様には次の予定が入っているかもしれない」、「お客様は望んでいないかもしれない」というように、お客様のことを考えて行動しよう、というアドバイスを今も意識しています。

尊敬する存在に近づくために

質問の方向を変えて、お二人が入社した経緯や入社後の歩みについてお聞きしていきます。
お二人は、どのような形で東光商事さんと出会ったのでしょうか。

宮さん
私は、人の居場所を作りたい、と考えて、不動産の他に人材系や金融も見ていました。会社選びについては、会社の雰囲気や一緒に働く人を重視していましたね。合同説明会に参加した時、たまたま私一人だけが東光商事のブースにいる状況だったのですが、「1人でもすぐにやっちゃいましょう！」と言って、私1人のために丁寧に説明してくれて、この雰囲気なら合いそうだなぁ、と感じたことが大きかったです。

笹川さん
私はノリと勢いです（笑）。新潟市内で開催された合説に友人と参加して、初めて東光商事と出会いました。当時の採用担当の方も名前に「笹」がつく方で、そのままノリで話を聞いて、その縁で選考を受けて、入社しました。

今お二人が感じられている、社内の話しやすさや雰囲気は、採用活動の場でも感じられるものだったんですね。人の縁がきっかけなのは素敵です。
入社してから、「予想通りだった」あるいは「ギャップを感じた」ということはありますか？

宮さん
入社前は、社風や考え方が堅実で、盤石で安定している、といったイメージを持っていましたが、基本的には思っていた通りでした。ただ、営業の方と会った時は、堅いイメージと異なることも多かったので、新鮮な気持ちになりましたね。

笹川さん
私は大きなマンションの無い環境で生まれ育ったのですが、いきなりそれを売る側になるので、とても新鮮な気持ちでした。面白さや楽しさが強くて、「よし！頑張ろう！」という気持ちになりましたね。また、自身で希望したからにはなるのですが、いきなり仙台で働くことになったので、わからないことばかりでした。

ありがとうございます。
お二人はこの先のキャリアにおいて、どのように成長していきたいとお考えでしょうか？

宮さん
私は、参考にしている方がいます。「その人がいたら何も問題ない」と思えるような、何でもできる人ですね。仕事だけでなく、部署内の雰囲気づくりやコミュニケーションも上手い方で、目標にしています。ですので、仕事に関してはもちろん、社会人としても成長していきたいです。

笹川さん
私も参考にしている方がいます。不動産部の先輩です。その方は、仕事を効率よく進めていて、同じ業務でも私より短時間で片づけます。優先順位をつけることも上手いです。私はまだまだ出来ていないことも多いのですが、その方を目標に、常にアンテナを張って情報収集に努めています。

「このような人になりたい」と思えるような、尊敬する方が社内にいるのはとても素敵なことです。働くモチベーションも上がりそうですね。
最後にはなりますが、お二人が思う、自社のアピールポイント、そして「こんな人は向いている、こんな人と働きたい」というメッセージをお願いいたします。

宮さん
人事課らしいポイントですが、安心して働ける環境です。総合職は社宅の貸与（借上社宅制度）があるので、転勤先での住まいも安心です。月平均残業時間も少なく、プライベートの時間もしっかり確保することが出来ます。
働くうえで知識は必要ですが、働きながら覚えられます。営業店や部署のチームワークを大切にしていますので、協調性のある方が向いていると思います。

笹川さん
自己資本があるので、会社が安定していること、「すぐに物件を売って現金化したい」といったお客様の要望に迅速に対応できることが良い点だと思います。
基本的にはどんな人でも一緒に働いてみたいと思います。営業職は難しい、恥ずかしいと思う人もいるかと思いますが、インターネットからの問い合わせや、紹介のお客様への対応も営業職なので、人と話すことが好きだ、という人は大丈夫です。来ていただけるのであれば、その人に合った仕事ができると思います！

ありがとうございます。
お二人にお話を伺ってみて、強みがいくつもある会社だと感じました。堅実な事業で積み上げてきた財政基盤や経営の安定性がわかりやすい強みです。その他にも、お客様の人生における大きな選択に関われるというやりがい、そして働きやすい環境と共に働くメンバーの素晴らしさ、これらが揃っているということを、お二人のお話、そしてお二人の話し方や人柄から強く実感しました。