人を想い、食を大切にする仕事

今回ご紹介するのは、お弁当やお惣菜の製造・販売を通して「毎日の食卓をもっと笑顔に」を目指す企業「ことこと」で働くお二人です。
業務の裏側にある努力や想い、会社の雰囲気、そしてこれからの目標についてお話を伺いました。

食卓に笑顔を届ける私たちの想い

― 具体的なお仕事内容について教えてください。

佐野さん
社長が考えたお弁当メニューを、現場で誰でも作れるようにレシピを作成しています。また、原価計算をして食材を仕入れたり、発注業務も担当。お弁当に使う食材の仕入れ全般を任されています。

棚橋さん
佐野さんと一緒に事務全般を担当しています。他には、広報としてお店で使用するPOPやチラシ作成、SNS運用、そして求人に関する広報活動も行っています。

― 1日のスケジュールを教えてください。

佐野さん
朝8時には出社し、社内の清掃を終えた後、前日の売上などが記された各店舗の日報をまとめ、社長へ報告します。午前中は事務処理や店舗とのやり取り、午後はシフト確認や翌日の仕入れ準備を行い、17時頃に退社する日が多いです。

棚橋さん
同じく8時頃出社し、午前中はメールチェックや求職者への対応、SNSの更新、日報処理などを行います。午後はイベントチラシ作成や、オードブル等の特注予約対応をしています。

― お客様には見えない大切なお仕事ばかりですね。お仕事をしていく中でやりがいを感じる瞬間はどこですか？

佐野さん
もともとパートで入社しましたが、社長に声をかけていただき、未経験ながら事務職に挑戦しました。最初は何を聞けばいいかも分からず戸惑いましたが、社長が根気強く教えてくれて…。今ではレシピ作成や業者との交渉も任されるようになりました。店舖も順調に増えてきている中で、事務3人で連携し、問題を解決できたときの「会社の役に立てた」という達成感が大きなやりがいです。

棚橋さん
以前は問題が起きたときにどうしたらよいか分からなかった私が、一人で問題を解決できたときに、自分の成長とやりがいを感じます。SNSを通して求人応募があった時も、「誰かに影響を与えられた」とやりがいを感じます。

― 人の役に立てるお仕事は素敵ですね。逆に、大変だと感じることはありますか？

佐野さん
会社として新しいチャレンジが多いので、仕組みが整っていない部分もあります。試行錯誤の連続ですが、自分の成長を実感できるのは楽しいです。ただ、お盆や年末などの繁忙期はやはり大変ですね。そんな時でも、社長からいただいた手帳にやることを書き出し、一つずつチェックすることで乗り越えています。

棚橋さん
私は採用でなかなか人が集まらないと責任を感じます。「2032年までに～店舗」という、全社員で目標にしている出店数があり、新店舗の出店が続く中、人手はとても重要なので…。そんな中でも、数多く活躍してくれている子育て世代の主婦の方々が、安心して長く働けるように、急なお休みがあってもスタッフみんなで自然とフォローし合える、あたたかい職場づくりを大切にしています。

― とても素敵なチームワークですね。では、仕事をする上で大切にしていることは何でしょうか？

佐野さん
「楽しく働くこと」です。新しく一緒に働く人が不安そうな顔をしていても、私が楽しそうに働くことで、新人さんも自然と楽しくなってくれたらいいなと思っています。社長から「佐野さんの明るさとコミュニケーション力が、会社に良い影響を与えてくれています」と誕生日にメッセージカードをいただいた時は、本当に嬉しかったです。

棚橋さん
私は、事務員3人のチームワークを大切にしています。誰がどんな作業をすべきか明確にすることで、限られた時間の中でも効率的に動けるよう心がけています。

― 会社の雰囲気はどうですか？

佐野さん
全体的に、和気あいあいとしていて何でも話せる雰囲気で、社長との距離も近く、相談しやすい環境です。月1回の目標設定会議や、スタッフ、リーダー育成もあり、スタッフ一人ひとりが自分は何をしていけばいいのか理解しながら働けています。

棚橋さん
「人に優しい社風」だと感じます。新人への研修も手厚く、できるまで一人にせずにしっかりサポートしています。社長も定期的に店舗を回って現場の声を直接聞いてくれるので、より身近に感じられます。

― 社長との距離が近いのは嬉しいですね。入社前と後で、イメージに違いはありましたか？

佐野さん
最初は、ごく普通にお弁当屋さんのパートとして入社しました。ところがある日、社長から「事務の正社員に挑戦してみないか？」と声をかけていただいたんです。事務の経験はまったくありませんでしたが、思い切ってチャレンジしてみました。
入社後は、仕事に対する考え方や姿勢を、研修やセミナーを通じて学び、普通ではなかなか経験できないことにもたくさん関わらせていただきました。社長はいつも目標を明確にし、それを本当に実現していくんです。その背中を追いかけるのに必死でしたが、気づけば、私自身も驚くほど成長していました。
「もっと給料上げてやるからな」
社長はよくそんな風に言ってくださいます。その言葉が嬉しくて、応えたい一心で頑張れるんです。この会社に出会えて、働けていることに、心から感謝しています。
プライベートでも、今は金銭的な我慢をせずに、やりたいことに挑戦できるようになりました。
社長は、スタッフ一人ひとりの「好き」を知ってくれて、応援してくれます。
「みんなの夢をかなえるために、私も頑張るよ」
そんな社長の言葉が、私の活力になっています。
私はこの会社に入って、仕事を超えた“人生のやりがい”を見つけることができました。

棚橋さん
私はお弁当の調理・販売スタッフとして入社しましたが、前職の経験を活かして、今は事務の仕事を担当しています。
入社当初は、社長の熱い思いに全力でついていくのが精一杯でしたが、その熱に引っ張られるうちに、いつの間にか仕事が楽しくなっていたんです。
自分の成長が、みんなの役に立っていると感じた時、「この仕事をしていてよかった」と嬉しくなります。
これからも社長の熱い思いについていき、社長の想いを一緒に達成したいです。

― 社長の願望が皆さんの願望になったんですね。同じ方向を向いて仕事ができている会社は本当に強いですよね。今後の目標を教えてください。

佐野さん
店舗や工場スタッフが働きやすい環境をつくっていきたいです。
レシピも、現場の意見を反映させて、誰が見てもわかりやすく、誰が作っても同じ味になるようなものを作りたい。無添加により近いものが作れるよう仕入れにも気を配り、より健康的なお弁当・お惣菜を提供できるよう工夫していきたいです。
「ことこと」の味を新潟だけでなく全国に広めるために頑張っていきたいですね。

棚橋さん
「毎日の食卓をもっと笑顔に」という理念を、新潟から全国へ広げていきたいです。
社長の目標である1000店舗の実現に向けて、私たちも全力で取り組んでいきます。

― 最後に、社長からかけられて嬉しかった言葉を教えてください。

佐野さん
「ありがとう」「楽しそうだね」――この言葉が、やっぱり一番嬉しいです。

棚橋さん
「あなたがいてくれてよかった」――その一言で、毎日元気に仕事ができます。

社員一人ひとりが同じ方向を向き、仲間を大切にしながら前向きに働く「ことこと」。
そこには、お弁当だけでなく、人の心もあたたかくする職場がありました。これからも、たくさんの笑顔とおいしさを全国の食卓に届けてくれることでしょう。
このあたたかい環境で、あなたも新しい一歩を踏み出してみませんか。